【症状の選択(入力)】

画面の右側から症状・所見を選択します。 通常は「よくある症状」で症状・所見の選択をします。 「よくある症状」では default は、”すべて”に設定されています。 各部位の症状のタイトルを選択すると、部位ごとの症状・所見が下記に表示されますので、該当する症状・所見をクリックすると「レ点」が付きます。 それぞれのタイトル部分において必要な症状のチェックが終わりましたら、上と下にある「症状追加」のボタンの一方を押してください。 チェックした症状が左側の「選択された症状」というところに表示されます。 間違って症状を登録した場合は、その後ろにある「削除」文字をクリックして下さい。 「よくある症状」にない症状・所見の入力については下記の(注意2)をお読み下さい。

(注意1) 症状・所見選択後、他の「部位タイトル」または「症状検索」を選んでさらに症状・所見選択(追加)に移る前には、 必ず上下にある「症状追加」のボタンのいずれか一方を押して症状を登録してください。 こうしなければ、せっかく選んでも症状・所見入力ができません。

(注意2) そのほかの症状・所見の入力についての注意
  1. 「よくある症状」の他の症状・所見を入力したい場合は辞書機能(「症状検索」部分)を使って下さい。
  2. 入力に慣れるまでは「症状検索」ウインドウへは漢字、かななど1〜2文字入力で検索されることをお勧めします。

    [例]:「腹痛」を入力したい時
    症状辞書の「症状検索」ウインドウに「腹」と入力すると下方に「腹」に関する症状・所見がリストアップされます。 その中の「腹痛」をクリックして「レ点」を付けます。

  3. 例えば「糖尿病」「腹膜炎」「胸膜炎」など、それ自体が一次検索で検索すべき疾患となりうるものについても辞書や検索コードが用意されております。 しかしこの場合でも、「高血糖」「四肢しびれ」「発熱」「CRP陽性」など、個々の(分解した)症状・所見を入力したほうが思い出し精度が高くなります。
  4. 取得所見にできるだけ忠実に入力してください。 辞書機能として用意されてない症状・所見がありますので、この場合は入力不能と考えて下さい。
  5. 例えば「知覚障害・異常」「皮膚所見」など、なかなか厳密に表現できにくいものは、包括的な症状・所見コードを用意してありますから、それを選んで下さい。

【病名診断と一次検索結果表示】

画面の左側に、選択した症状・所見の一覧が表示されています。 選択した症状で病名を判断する場合は、画面の左下にある「病名判断」ボタンをクリックしてください。 右側に病名判断の結果が50個単位で表示されます。

(注意) 入力項目に左右されて、一次検索結果は多数出力されます。 我々は日常の診療において、常に1000疾患程度のものを鑑別して行かなければならないのだと、覚悟を新たにして下さい。

【症状の入力(絞り込み)】

病名診断結果表示で病名数が多い場合は、病名を絞り込むことができます。 この場合は、右側の病名判断結果の下に青色表示されている”病名絞込みへ”をクリックします。 そうすると左側に、最初に選択した症状が表示されています。 各症状の後部の選択肢で”空白(選択せず)・肯定・否定”を選択します(通常は”肯定”を選ぶことになります)。

(注意1) ここでは診断上のキーワードとなると思われる症状・所見について特に肯定・否定を選択することになります。

(注意2) ここで、新たに症状を追加することもできます。 操作は、症状・所見の選択の方法と同様です。

【病名診断結果(絞り込み)と絞り込み結果表示】

画面の左側に、選択した症状・所見の一覧と絞り込みで選択した”肯定・否定”が表示されています。 画面の左下の「病名判断」ボタンをクリックしてください。 右側に絞り込んだ病名判断の結果が50個単位で表示されます。

(注意) 「疾患絞り込みへ」を使う時は、選ぶ症状・所見に細心の注意を払って下さい。 せっかく拾いあげた疾患を漏れ落とす危険性が大きくなります。

【画面の流れ】

現在どのような操作をしているかを示す表示が、『ウェブ版・新病名思い出しツール』タイトルの下にあるメニュー表示です。 確認しながら操作してください。 またメニューをクリックすると元に戻ることが可能です。

【初期値に戻すには】

『ウェブ版・新病名思い出しツール』タイトルの右にある、スタートボタンを押してください。 もしくは、メニューの症状入力を押して、「全症状を削除」ボタンを押すと初期値に戻ります。

【使用上の問題点、注意点について】

  1. 入力所見がよくある症状(風邪症状、腹痛、頭痛、発熱、関節痛・・・など)ばかりだと多くの疾患を取り出してきます。 却って迷う結果になることがあります。 症状・所見をよく吟味して入力しください。
  2. 知識ベースがもともと用意されてない疾患は当然リストに挙がりません。
  3. リストアップされた疾患が、診断上ある先入観を与えてしまう結果になることもあります。 このことは誤診に繋がる可能性がありますので、患者さんを良く観察してその後で使う様にお願いします。
  4. このツールは疾患について男女差、発症の仕方、出現頻度などは殆ど考慮していません。 また症状の強さの程度、その部位、四肢の区別なども無視しています。